★コーヒー徒然(つれづれ)~コーヒーマイスター高江
ようやくカフェインレス(デカフェ)コーヒーの話に入ります。
「カフェインレスコーヒー」とは... 脱カフェイン処理したコーヒー(豆、抽出液、インスタントコーヒー)のことで、ヨーロッパでは一定の規格が定められています。カフェイン含有量がコーヒー豆中の0.1%以下の物以外は「デカフェ」という名称が使えません。カフェインレスコーヒーは世界のコーヒー市場の約10%を占めていますが、日本での需要は少なく、カフェイン含有量の規定も存在しません。
「今時(いまどき)」のと書いたのにはワケがあって、ひと昔前?(もっと前かな?)までは薬(有機溶剤)でカフェインを抽出したもの(1906年ドイツで開発された、世界初の脱カフェイン法)しかなく、味も香りもひどいものでとてもコーヒーといえるものはありませんでした。最もコストがかからず一般的なので欧米では今でも販売されています。日本では食品添加物の規格基準から外れるので現在は販売されていないはず?です。
有機溶剤でデカフェした物以外には2つあって、
1.ウォータープロセス(水抽出法)と、2.二酸化炭素抽出法 、名前の通り水と二酸化炭素でデカフェしたものです。
1.ウォータープロセスは有機溶媒の残留薬物の問題を解決するため1941年に開発され、コストも比較的安く、安全性も高いので広く普及しています。カフェイン以外の成分も抽出されるのでやはり、味と香りは期待できません。なんとなくコーヒーなのかなあ?という感じです。焙煎する前もした後も黒く、あまり見た目で美味しそう!とはいきません。うちの社長の西岡が若い頃、洗濯機でデカフェしたことがあると言っていたことを覚えています。洗濯機(水)に浸してデカフェ?ちょっと普通の人は思いつかないかもしれませんね。※写真のコロンビア
さて、「今時(いまどき)」のカフェインレスは 2.二酸化炭素抽出法。今まで諦めていたコーヒー本来の香りや風味を残せる新しい抽出法です。ドイツで発明され、多くの国で特許を取っています。コーヒー豆に優しい条件で抽出するので、コーヒーの成分分析値をみても本来の数値に近く、美味しいことが証明できます。※写真のマンデリン
日本でカフェインレスコーヒーの需要があるといえば、やはり妊婦さんや授乳中のママ達ですね。はっきりとしたカフェインの影響は報告されていませんが、コーヒー業界で聞かれるのは...「どうやらカフェインは胎盤(胎児に栄養を与える、へその緒が繋がっている部分)を通過するらしい」という話です。胎盤を通過するということは、胎児が吸収しているということになります。コーヒーだけでなく、刺激物はなるべく控えたほうが良いという理由ですね。
この「今時(いまどき)」のカフェインレスコーヒーは、ホント!美味しいんです。「へえっ!」って感じです。先日焙煎してから3ヶ月経ったこのコーヒー(常温保存)を飲んだところ、成分が少ない分味の劣化も少なく、充分美味しく飲むことができました。珍しいのでプレゼントにもいいかもしれません。

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