★珈琲徒然(つれづれ)~コーヒーマイスター高江
2006年3月に公開された邦画「かもめ食堂」、この中に幻のコーヒーとして「コピルアック」というコーヒーが登場しています。インドネシア語で、コピ(KOPI)=コーヒー、ルアック(LUWAK)=イタチ(ジャコウネコ)、つまり「イタチコーヒー」。なぜこのコーヒーが珍品なのか?というと(既に知っている人も多いと思いますが...)
インドネシアに生息しているこのイタチは完熟したコーヒーの実を好んで食べます。(美味しいものしか食べない。)コーヒーの実は別名「コーヒーチェリー」と呼ばれ、その名の通り「サクランボ」のように真っ赤で美味しいのです。(何回か食べたことがあります。)コーヒー豆はこのコーヒーチェリーの種子(たね)なので、
消化されずにそのまま排泄されます。その排泄物(簡単に言えばウンチですね)から取り出したコー
ヒー豆が「コピルアック」という訳です。どういう訳かイタチのお腹にいる間に特別なフレーバー、麝香(じゃこう)に似たかおりを有するコーヒーへと生まれ変わるのです。
この貴重なコーヒーはやはり、かなり高額で販売されていて、100g6500円という、ちょとこれは儲け過ぎじゃないの?という値段もありますが、平均するとだいたい100g4000円前後が多いようです。先日、このコーヒーを焙煎するというので、ちょっとだけ味見用にもらってきました。(ちなみにキャラバンサライでは100g3600円と格安!)美味しいか?否か?は想像におまかせします。
珍品といえるかどうか...?コーヒー業界で吹き荒れている嵐「モカ問題」(既に沈静化したという話もありますが)今年の4月からコーヒーの代名詞のような「モカ」(特にエチオピア産)が日本に陸揚げされていないのです。(港までは来ていましたが...)何回か新聞の記事にもなっていましたが、世界一厳しい日本の輸入農産物の農薬基準に触れてしまい、「モカ」は入ってこなくなりました。全日本コーヒー協会で現地調査や原因究明を行ったものの、はっきりとせず、品薄のままコーヒーシーズンに突入してしまいました。「モカ」は単品でとても人気があり、ブレンドにはかかせないコーヒーの一つです。その「モカ」が無いのですから大変!!!コーヒーは先物買いなので契約はあっても現物が無い!という状況が続き、スーパーの店頭には「モカ」や「モカブレンド」は見当たらない昨今です。キャラバンサライでも日本中を探して、少しでも良いものがあれば確保し、苦肉の策として今年のギフトアイテムから「城下町」と「兼六坂」のブレンド(いづれも「モカ」使用)を外しました。少しでも「モカ」の消費を減らして、このシーズンを乗り切りたい思いです。「モカ」が珍品珈琲になる日が来るかもしれませんよ...♪

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