★それどこ?なコーヒー生産国~コーヒーマイスター西出
「それどこ?な国」二カ国目はグアテマラです。
コーヒー好きの方なら「名前も聞いたことない」という人は少な いのではないでしょうか??それくらいにコーヒー界では有名な生産地です。
位置は中米で前回のエルサルバドルのご近所です。グアテマラという国名が意味する「森の国」の名の通り、日本でいう富士山なみの高い山々が連なってできています。そしてその山々のほとんどの地域でコーヒーの木が茂っているのですから、コーヒー産業は実に盛んです。もともとはスペインの植民地で、エルサルバドル同様に周辺の国との争いや内戦などをくりかえして独立した国です。(歴史が似ているせいもあり、近隣のエルサルバドルやホンジュラスと国旗が酷似。)グアテマラの人口の半分以上は先住民のマヤ族で、彼らがコーヒー産業を盛り立て、発展させていったといわれています。マヤ族はルーツを辿ればわたしたち日本人同様にモンゴロイドの血をひいているそうです。もしや先祖は同じかもしれませんよ~。かつてマヤ族が築いたマヤ文明の足跡として、いまもかなり多くの遺跡が残されています。この文明、昔歴史の教科書で習った文明とは違い、大きな河にそってできたわけでもなければ、誰か統一者がいたわけでもなく・・・・かなり多くの謎に包まれています。もっと治安がよければ観光地として、人気のミステリースポットになっていたかもしれませんね。
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コーヒー豆のルーツはというと、1750年にイエズス会修道士の手によって苗木がグアテマラ内に持ち込まれ
たのが始まりです。この苗木、根を下ろしたのも神聖なる場所。アンティグアにあるSociety of Jesus協会の中庭なんです。その後1821年の独立後、コスタリカから栽培技術が導入され、1860年以降から本格的に栽培が始まります。
のちに各地域にコーヒー農業は広がりをみせ、今では一つの国にいくつもの有名農園を抱えるコーヒー大国へと成長しました。先ほども出てきましたが、国内最古の生産地である「アンティグア」を初め、国内で最も高度の高い栽培地域である「ウエウエ」(当店の人気限定豆「グアテマラ・インフェルト」のふるさともここ!)、湿度が高く気候変動の多い「フライハーネス」に、いつも霧で覆われている「コバン」、日光が最もよく照る「アトランティン」、美しいコモ湖近く「オリエンテ」、最も火山が多くて降雨量も多い地域である「サンマルコス」など、ざっと上げてもこんなにあります。最後に紹介した「サンマルコス」ではキャラバンサライの産地契約豆である「グアテマラコンセーロ」が生産されています。視察を行う西岡社長いわく、首都であるグアテマラシティからガタゴト車に揺られて7時間の山奥に農園は位置するそうです。しかも後半は舗装もされていない山道だそうで・・・・・わたしなら(車酔いで)酔いつぶれてしまいそうです。
もとより、グアテマラのほとんどのコーヒー豆は高度600m~1500mの山の斜面で栽培されています。したがって等級も「標高」によって七段階。標高が高いほうがよりいい豆。というわけです。簡単にこの七等級を表に記しておきます。
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等級名 |
略号 |
標高 |
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ストリクトリーハードビーン |
SHB |
1350m以上 |
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ハードビーン |
HB |
1200m~1350m |
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セミハードビーン |
SH |
1050m~1200m |
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エクストラプライムウオッシュド |
EPW |
900m~1050m |
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プライムウオッシュド |
PW |
750m~900m |
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エクストラグッドウオッシュド |
EPW |
600m~750m |
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グッドウオッシュド |
GW |
600m以下 |
(「コンセーロ」の等級はまさに最高級の「ストリクトリーハードビーン」舗装されていない山道を二時間・・・・・・も納得です。)
この様々な気候の違いや土壌の違いは、もちろん「味」にも反映されますので、それぞれの地域ならではの特徴を持ったコーヒー豆ができあがるわけです。某会社の、グアテマラの七つの地域のコーヒー豆をブレンドして作った、グアテマラ三昧の缶コーヒーなど、そんなユニークな発想が生まれるくらいに、各地域での品質や、味は管理されているのです。
グアテマラコーヒー業はアナカフェ(Association Nacional del Caféの略称)と呼ばれるグアテマラ全国コーヒー協会が1969年発足以降、中心となって管理しています。このアナカフェ、「コーヒーの生産利益を守って、品質向上のための技術指導を行う」機関なのですが、3000以上もある生産農家の位置を正確に特定して、土壌の分析を行い、その土地のプロフィールを作成し、降雨パターンや霜災害などの情報提供なども行っています。さらに各生産地で実った豆は、味見のプロであるカッパーの舌によって徹底的に分析されます。このアナカフェの特徴は、あくまで「生産者のための協会であり、生産者のためのサービスを行う」ということ。これから先、このアナカフェが中心となって、全世界にむけてインターネットで参加可能のコーヒー専門課程を持つ大学なども作られる予定だそうで、そこでは生産者はもちろん農園の経営学やコーヒーショップの経営・・・・などコーヒーに携わる全ての過程を専門的に学べるようになるのだそうです。すごいですね!!けど、一つの機関が教育をすることによって、将来的にどの国のコーヒーも似たり寄ったりみたいにはならないんでしょうか?・・・きっとならないんでしょうね。(笑)

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