★それどこ?なコーヒー生産国~コーヒーマイスター西出
「そこどこ?」な国三カ国目はイエメン!正式国名は「イエメン共和国です。とっても有名なコーヒー「モカマタリ」の生産地で、遥かアラビア半島の先っぽにある国です。そしてなんと5000年もの歴史をもつ古い国です。この国にある港の一つ「モカ港」はモカの由来にもなった港で、ここから出荷されたコーヒーの通称として名付けられたのが「モカ」でした。比較的水深も浅くて入り江も小さいために、海運業に不向きということで、現在のコーヒー輸出はモカ港ではなく、ホデイダやアデンと呼ばれる港からされているそうです。
首都はサナア(Sana'a)で日本との時差はマイナス6時間。石とレンガで出来た建物が聳え立つ街です。写真を見ても、全体的に白と灰色のイメージ。
ほぼ100パーセントの人がアラブ人&イスラム教徒なので、男性はひげを生やし、頭にターバンを巻き腰には三日月がたの短剣ジャンヴィーヤ。女性は肌を見せるのはご法度!!です。まさにアラビアンナイトの世界ですね。旅行者にとっての一番困る問題もこの服装と食べ物、宗教の習慣だそうです。肌の露出や飲酒もタブーで、髪の毛を出さないことは最低限のエチケットなんだそうです。入り込んだが最後、よそ者だということをまざまざと痛感しそうです。街角を一つ曲がると、「スーク」と呼ばれる市場(露店のような感じです。)が所狭しと並びます。売られているものもユニークで、「ヤギやさん」や「短剣やさん」「ターバンやさん(生地や)」などなど。おそらくお買い物はしないかもしれませんが、一度歩いてみたいですね。この中に珈琲豆のスークもあるそうですよ。
そもそもイエメン流コーヒーの飲み方はわたしたちの飲みなれたそれとはずいぶん違います。大きなやかんに水とコーヒーの粉、さらにカルダモンやシナモン、砂糖などを放り込んでぐつぐつ煮ます。それにミルクやミントの葉をお好みでトッピング!あつあつをふうふうしながら飲むのだそうです。最近カフェなどでよく見る「チャイ」のコーヒー版みたいなものをイメージしてください。(チャイは紅茶)
イエメン国内を見渡しても有名な生産地であるわりに、あまりコーヒー畑は目に付かないといいます。それもそのはず、年間の生産量はとてもわずかで、(だからモカマタリは希少な豆です!)栽培地もかなり山岳地帯の奥地に行かないとないそうです。さらに生産地のある山岳地帯は部族社会が残る地域。知り合いでもその部族にいない限り、入ることはタブーとされています。すべて手作業のアナログ農法で、農園も小規模&個人経営のため、私達の手元に届く豆をみてもわかるように、不純物も多くて粒も不ぞろい。それも美味しさのもと!キャラバンサライのお店に並べる豆はわたしたちの手によって、ハンドピックされるわけですが、「モカは欠点豆を取りすぎるとモカらしくなくなる。」と言われています。
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最後に店名「キャラバンサライ」の意味って知ってますか?「隊商宿」という意味なんです。(イエメンではサムサラというそうです。)商人たちがらくだに乗っかって品物を売りにくる。そして隊商宿、キャラバンサライに一旦荷物を置き、検量などチェックを受けます。そんなキャラバンサライがイエメンには今も存在するそうです。いくつもある宿の中でもコーヒーや干し葡萄のサムサラは一際立派だそうです。

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